この記事を最後まで読んでもらえると、次のことが分かります。
2023.5.24シャロムの森の状況
- 天気 晴れ
- 気温 11℃(9時管理棟)
- 水温 10℃(10時半L4中間点?)
- 水位 増水(前回釣行2023.5.11との比較)
- 水位 増水(例年との比較)
- 風 無風
- 虫 ナシ(水面付近)
日本気象協会 みどり市1時間天気は、こちら
シャロムの森公式HPは、こちら
イワナの活性
今日は、L4中間点付近より入渓。
L4は林道と河川との高低差があるので、簡単には入渓できないし、退渓もできない。
釣行予定区間をe-MTBで走り、通らずを確認し、入退渓点の目星をつけておく。
週末の豪雨で一気に増水したようだ。
実際に入渓してみると、瞬間的に水位がかなり上がった痕跡がある。
L4は、イワナがメインの区間。
平水時でも水深がある大場所を10番ピーコックパラシュートで攻めるも、反応がない。
大増水でイワナは深場の水底に沈んでしまったようで、反応がない。
釣行予定区間の下見や入渓に手間取ったことで、水温を測り忘れていた。
慌てて、測定・・・・水温10℃。
今シーズン初の水温2桁!
「これならいけるのは?」っと12番スズメバチカディスを変更。
12番スズメバチカディスの主な釣果実績
12番スズメバチカディスに変更すると、すぐに反応が得られた。
今日の傾向
- スネ水深で緩い流れ・・・・なおかつ日陰というポイントを攻める。
- ポイントの大小は問わない。
- 攻めの釣りを心掛け、倒木や水面に出た石やオーバーハングのある岩を攻めていく。
小さいポイントから良型イワナが出てくれる。
大きなポイントからは・・・・・チビが多い。
コシ水深以上と思われるポイントで、10番ピーコックパラシュートを使用したが、反応3回、釣果1匹・・・・。
このイワナをどう釣ったか?
大増水なので入渓直後は10番ピーコックパラシュートを選択したが、全く反応がない。
8センチ位水位が上昇しているだろうことは、岩に付着した苔が水没している様子から判断できた。
どうする・・・・か?
あれこれと頭の引き出しを引っ掻き回す。
そういえば、水温を測っていない・・・・早速水温測定・・・・10℃。
「これなら、いけそうだ!」っと、12番スズメバチカディスを選択。
フライ交換をしながら、初夏の陽気、大増水、10番ピーコックパラシュートに反応が悪い・・・・という状況の釣行記憶を思い浮かべる。
増水時にイワナが潜んでいるポイントの傾向
- 平水時陸地であった場所には、いいポイントに見えてもイワナは入っていない。
- 平水時少しでも水があり、増水によっていいポイントになった場所にはイワナが入っている。
いいポイントとは、緩い流れ+日陰+障害物アリ。
ポイント
このポイントは、写真の部分に苔が付着していないことから、その奥まで水があったことが予想できる。
よって、増水時にイワナが潜んでいる傾向を満たす・・・・っと判断した。
1級ポイントであり、尺イワナも・・・・だが、大増水状況なら尺イワナは大きめのプールの水底にジッとしているはず。
それでも、大増水を難儀して釣り上がってきたことを考えると、良型イワナが潜んでいそうな感じ?思い?が思考に浮かぶ(笑)。
短時間の大増水によって移動してきたイワナが潜んでいる。
まだイワナは新しい場所に慣れていない。
良型イワナが潜んでいるなら、上部が開けているポイントでは反応は得られないだろう。
良型イワナを狙うなら、岩のほこら・・・奥の闇のポイントにフライをキャストする必要がある。
実釣
下流からキャストするには、写真の枝がどうしても邪魔になる。
一段上がって、対岸からキャストする。
右岸をゆっくり上がる。
やや狭い強い流れの対岸。
姿勢を低くしていれば、接近してもイワナに察知されることはないだろう。
強い流れだから一歩くらい流芯に足を入れても、イワナに察知されない・・・・かもしれない。
一歩流芯に足を踏み入れれば、ちょうちん釣りでいけそう。
・・・・・だが、ちょうちん釣りではフライフィッシングらしくない。
そんなプライドが出てしまった。
実釣①
バックスペースが全くないので、ボアキャスト。
手前の緩流帯には届くものの、スラックが全くないので、流芯の強い流れにラインが取られて、フライが静止しない。
ちょっとでもフライが静止してくれれば、ロールキャストでさらにフライを奥に置くこともできるのだが、その時間もない。
フライの着水と同時にドラックがかかる・・・・いや、流される。
ボアキャスト作戦は、見事な失敗・・・このまま諦めて進むことも考えたが、諦めきれない。
おやつタイムで糖分補給をしながら、考える。
良型イワナへの期待を断ち切れず、一段下り、狭いが強い流れを横切る。
実釣②
フライは、12番スズメバチカディス。
写真の枝にティペットが引っかかるのは、諦める。
チャンスは、1回だ!
反応がなければ、ティペットが枝に引っかかり、回収終了・・・っとなる。
この瞬間がたまらない!
バックスペースは十分?にあるので、フォルキャスト1回。
シュート!
ストロークを短めにしてループコントロールを重視する。
ナローループでラインが伸びる。
ループ先端が岩に当たり、12番スズメバチカディスがFにポトリ・・・っと同時にスラックができる。
ここまでは、予定通りだが、12番スズメバチカディスは岩のほこらの奥というには、無理がありそう。
これは、予定外・・・・(泣)。
落下・・・・1・・・・
12番スズメバチカディスがゆっくり下流へ流れ出す?
・・・・・2・・・・・消えた!
一呼吸入れることを忘れて、瞬間的にアワセ!
バシャ!
・・・・手応えがない?!
ティペットが枝に絡んでいるが、その先のティペットが右左前後に動いている。
ロッドを放り出して、急いで前進、枝に引っ掛かったティペットの先を掴んで手繰り寄せた。
ティペットが少々イワナの身体に絡まっていたので、フックアウトしなかった?
ラッキーも釣りの醍醐味ってことで〜〜〜〜!
釣果19匹!すべてのポイントを公開!
サカナが出たのは、全て写真の中央付近です
写真のどこにサカナが潜んでいたか?
想像してみよう!
後記(釣れるフライは、高カロリー!?)
年間を通じて使用するフライは、主に3種類(ミッジは除く)。
- 10番ピーコックパラシュート
- 12番スズメバチカディス
- 14番CDC
10番ピーコックパラシュート
増水時に選択するフライ。
今回の釣行のような大増水なら大いに活躍するフライ・・・・なのだが、今回の釣行では不発だった。
10番ピーコックパラシュートは、良型ヤマメや良型イワナに効果がある。
弱点としては、狙うサカナが十分に蟻を喰っていることが条件となっていることだ。
今回釣行のようにちょっと時期が早くヤマメ・イワナが蟻を主食としていない状況では鳴かず飛ばず・・・・ってこともある。
判断の基準としては、ストマック・・・・ではない。
14番アントパラシュートで釣り上がって反応が鈍いと感じるなら、10番ピーコックパラシュートでも反応がないことが多い。
ヤマメ・イワナが陸生甲殻昆虫の捕食に慣れているか?否か?に釣果は左右される。
だから、梅雨に入った後や台風通過後では良型ヤマメイワナの反応があることが多い。
今回の釣行では、管理棟付近や入渓点の林道で蟻を確認していない。
陸生甲殻昆虫は、黒胡麻程度のものが確認できた。
黒胡麻サイズでは・・・・・蟻より小さいのでは・・・・って感じが正直なところだ。
そろそろブナムシの流下もあるかもしれない。
暗めのウグイス色のダビング材を使って、ぶら下がり型のパラシュート。
養沢毛鉤専用釣場では、5月GW以降シトシト雨の後1週間ほど大量流下がある・・・・かもしれない。
*個人的見解です。異論は、皆さんのココロの中でお願いします。
これに当たると、ブナムシパターンしか釣れない。
しかし、パターンがマッチすれば、釣れまくれる。
シャロムの森では、こんな経験はない。
シャロムの森での釣れるフライは、高カロリーなフライだ。
だから、水生昆虫より陸生昆虫の方が釣れる。
高カロリーなフライ・・・・・?
12番スズメバチカディスのシーズンだ!
コメント