この記事を最後まで読んでもらえると、次のことが分かります。
2023.5.25シャロムの森の状況
- 天気 曇り
- 気温 12℃(9時管理棟)
- 水温 10℃(9時半R1入渓点)
- 水位 減水(前回釣行2023.5.24との比較)
- 水位 増水(例年との比較)
- 風 弱風
- 虫 カゲロウ、蛾、ミッジ
日本気象協会 みどり市1時間天気は、こちら
シャロムの森公式HPは、こちら
ヤマメの活性
管理棟に到着して身支度をしていると、オーナーの弟さんが登場。
カメラを設置してきたとのこと。
実は、この方はヤマメ・イワナの生態を広く知ってもらうために活動するYouTuberなのだ。
忙しい中、小一時間ばかり色々とご教授していただいた。
その中でも放流魚と天然魚との関係の話は、ハッ!とさせられた。
具体的な内容は、そのうち配信されるかもしれない。
フライフィッシング・・・・いや、渓流釣りをする人なら、ハッとさせられるにちがいない。
配信が楽しみだ。
今日は、R1を釣る。
LとRとの分岐となる橋の下でライズ!
あれやこれややってみるも、どうもフライが狙った場所に行かない。
当然だ!
昨日も今日も水温10℃。
この水温なら、12番スズメバチカディスで反応が得られるはずなので、#0ロッドを選択している。
12月下旬から使用していた#2ロッドとは、まるでキャスティング感覚が違う。
結構粘ったが、ライズは取れなかった。
14番アントパラシュートと12番スズメバチカディスを交互に使用しながら、釣り上がる。
どちらも反応があるが・・・・・釣れない。
僕はラインスピードが速いので、パラシュートパターンはライントラブルが多発する傾向がある。
自然と12番スズメバチカディスの出番が多くなった。
14時を過ぎて、やっと狙った場所に12番スズメバチカディスがキャストできるようになる。
やれやれ・・・と思ったが、大増水という状況ではリーダー+ティペット14ftではちょっと短い。
ドリフト距離が短すぎるようだ。
メインディングを多用して、なんとかナチュラルドリフトの距離と時間を稼ぐ。
12番スズメバチカディスの主な釣果実績
反応があるポイントと反応がないポイントが明確に分かれているが、そのイメージがイマイチ掴めない。
良型ヤマメは、コシ水深の速い流れの沈み石付近に潜んでいるようだ。
流芯脇のやや緩い流れでエサを捕食しているが、なかなか反応してくれない。
本来なら10番ピーコックパラシュートの出番だが、#0ロッドではリーダー+ティペットを10ftくらいにしないとライントラブルが多発して釣りにならない。
14ftでも短いと感じるほどの大増水。
ましてや・・・・・今シーズン初の#0ロッドでは・・・・・。
#2ロッドに変更することも考えたが、面倒だし、せっかく#0ロッドに慣れてきたし・・・・ってことで#0ロッドで続行。
15時を過ぎて、リーダー+ティペット17ftにしてみる。
このシステムは、自分にとってはかなり長い。
反応はあるのだが、フッキングしない・・・・しても、フックアウトを連発・・・・。
ある程度予想はしていたが、8連続スッポ抜けやフックアウトとなると、心が折れる。
なんとか1時間かかって、ヤマメを釣った。
このヤマメをどう釣ったか?
水温10℃となり、フライも衣替え?
「14番CDC→12番スズメバチカディス」となった。
これに伴って、ロッドも「#2→#0」に変更。
キャスティング感覚が全く違う・・・・毎年のことだが。
ラインがロッドにしっかりとのっている感じがしないから、飛距離が出ないし、フライが思った場所に投下できない。
四苦八苦しながら、#0ロッドに慣れていく。
コツはストロークを意識的にしっかりととること・・・・だが、頭ではわかっているが、身体が・・・・腕がついてこない。
1時間も経つ頃には精度はイマイチだが、釣りになる程度にフライが思った場所に行くようになる。
これも毎年のことだ・・・・「55歳、あと何年こんなことができるかな?」っと思うと、イライラもおさまる。
ぽつりぽつりと・・・・つれない時間があるものの釣れ始める。
R1はヤマメ区間、それでもちょっとチビすぎないか?っというくらいのサイズ。
良型ヤマメは深場の水底にお休み中のようだ。
チビヤマメはここぞとばかり、エサを喰いにきている。
チャラ瀬での反応が大半だが、チャラ瀬っと言っても大増水なのでスネ水深はある。
チャラ瀬の障害物付近に投じると、3箇所に一回は反応がある。
水面付近にミッジが飛んでいるが、河川ではなく、水たまり付近。
大増水なので水中には沢山のエサが流れているのだろう。
ライズはない。
12番スズメバチカディスがどのくらいヤマメにとってうまそうなエサと見えるか?が釣果のカギ。
その前提としてナチュラルドリフトが必要だが、リーダー+ティペット14ftでは・・・・・。
もう少し#0ロッドに慣れてきたら、17ftにする。
それまでは、メインディングの多用で凌ぐ。
ポイント
13時を経過して、#0ロッドになれてきたのを実感する。
卒業試験ってわけではないだろうが、ポイントの真上に倒木があり、ラインを狭い?倒木と水面との間を通す必要があるちょっと難易度が高めポイントに到着する。
ここまで意識的にオーバーヘッドキャストをしてきたが、このポイントでは・・・・。
サイドキャストが必要だ。
ヤマメは、倒木のちょっと上流にある大きめの沈み石付近にいる。
確実は言えないが、ユラユラと前後左右に動いているようにも見えるものがある。
倒木がなければ、オーバーヘッドキャストでループの先端を水面に突っ込ませて・・・・っという作戦だが、倒木と水面との空間が狭いので無理だ。
どうしてもサイドキャストで釣る必要がある。
実釣
フライは、12番スズメバチカディス。
12番スズメバチカディスの主な釣果実績
「サイドキャスト・・・・っと言ってもオーバーヘッドキャストを横にしただけ!」っと自分に言い聞かせる。
恒例行事みたいなもんだが、それでも良型ヤマメ?の魚影にチカラが入る。
深呼吸して、膝立ち姿勢でゆっくりと距離を詰める。
魚影との距離5m。
普段なら7m位でキャストするが・・・
バックスペースは、クリアでスペース十分。
フォルキャスト2回、シュート!
ラインが伸びていく・・・・ターンオーバーせずにループ形状のまま着水・・・・・しなかった。
かなりチカラが入ってしまったらしく、綺麗にターン。
着水と同時にドラックがかかる・・・・縦のメインディング・・・・はできない。
倒木、邪魔!
そんな思考が頭を一瞬流れ、12番スズメバチカディスがスローモーションのように着水・・・・バシャ!
なんともラッキーな釣果だった。
昨日のイワナといい、今日のヤマメといい、今回の釣行は釣運があったようだ。
釣果11匹!すべてのポイントを公開!
サカナが出たのは、全て写真の中央付近です
写真のどこにサカナが潜んでいたか?
想像してみよう!
後記(水温10℃を考える!?)
僕が主に使用するフライは、3パターン。
- 10番ピーコックパラシュート
- 12番スズメバチカディス
- 14番CDC
このうち、オールシーズン使用するのは、10番ピーコックパラシュート。
ただし、増水時という条件がつく。
12番スズメバチカディスと14番CDCをどのように使い分けているか?
ずばり!水温だ。
- 3月解禁(水温10℃未満) 14番CDC
- 5月下旬?6月上旬(水温10℃〜) 12番スズメバチカディス
- 12月上旬(水温4℃未満) 14番CDC
ヤマメ・イワナが特定の虫(例えば、カゲロウなど)しか喰っていない状況だと虫にフライを合わせることもある。
しかし、そんな状況に出会うのは3〜4年に1回あるかどうか・・・・って感じだ。
14番CDCは、蛾を模している。
蛾は、カゲロウやミッジよりも大きい・・・・ハイカロリーであることは明白だ。
12番スズメバチカディスは、文字通りスズメバチとアブを模している。
陸生昆虫の中でもかなりの頻度で出会すことが多いし、羽アリやカゲロウよりも大きい・・・・ハイカロリーだ。
つまり、12番スズメバチカディスと14番CDCは、その時期でもっともハイカロリーな虫を模している。
なぜ水温10℃で「14番CDC→12番スズメバチカディス」にするのか?
これは、経験によるとしか言いようがない。
水温10℃を超えると、14番CDCにはほとんど反応しなくなる。
色々と理由を考えてみるものの決定的な理由には至らない。
カロリーという点からみると、スズメバチの方が蛾よりハイカロリーなのかもしれない。
それに、スズメバチのエキスは、エナジードリンクのコマーシャルに出るほど疲労回復などに効果があるそうだ。
まぁ〜、蛾のエキスが入ったエナジードリンクを飲みたいとは思わないが。
スズメバチの方が蛾より珍しいエサということもあるかもしれない。
タピオカドリンクが流行したようにヤマメ・イワナも目新しいエサに興味があるのかもしれない。
こんな風に色々と考えてみるが、決定打はない。
いや、ない方が面白い!
こんなことを真剣に考えることもフライフィッシングの楽しみだ!
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