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2023.5.11シャロムの森の状況
- 天気 晴れ
- 気温 13℃(9時管理棟)
- 水温 8℃(9時半L4入渓点)
- 水位 平水(前回釣行2023.5.10との比較)
- 水位 増水(例年との比較)
- 風 無風、午後より上流からの弱風。
- 虫 水面付近にミッジ、時々カゲロウと蛾
日本気象協会 みどり市1時間天気は、こちら
シャロムの森公式HPは、こちら
ヤマメ・イワナの活性
今回は、L4。
「L3まではヤマメ中心だが、L4からはイワナ中心」・・・っと理解しているのだが、1匹目にヤマメが釣れた。
このヤマメを釣ったことで、アワセのタイミングが無意識にヤマメになってしまったようで、以後スッポ抜けを連発。
ココロが折れそうになるも、そこは魚影の濃いシャロムの森。
徐々にイワナのアワセのタイミングを回復させてくれた。
L4序盤の「通らず」を超えると、ほぼイワナ。
大きめのイワナになればなるほどゆっくりと出るので、待ちきれない。
大きめのイワナが反応すると、スッポ抜けやフックアウトが多発する。
ここでもシャロムの森の魚影の濃さに助けられ、なんとかココロが折れることなく、釣り上がる。
フライは、14番CDC。
14番CDCの主な釣果実績
14時半過ぎにL4中間地点を超えると、ピタリを反応がなくなった。
岩盤区間・・・・・どうやらまだ岩盤の砂地にはイワナは入っていないようだ。
いや、岩盤の砂地自体がない。
どうやら強い流れで岩盤の窪みに堆積した砂は、流されたようだ。
大きめのプールで反応がない。
水底を観察すると、沈み石が全くなく、岩盤剥き出し・・・・。
イワナもヤマメも身を隠せる場所がない。
これでは、反応がない・・・・生息できないのも当然だ。
15時半にゴロゴロ・・・・雷。
そういえば、天気予報でにわか雨が降ると言っていた。
L4中間地点を過ぎてから、1度も反応がないこともあり、ココロが折れた。
このヤマメをどう釣ったか?
このポイントは、「L4通らず」を超える。
「L4通らず」付近の牧場(マキバ)に、e-MTBをとめる。
林道のとの高低差が結構あるので、退渓のためにロープを垂らし、少し林道を下った橋付近から入渓する。
今回の釣行では、入渓点から「L4通らず」まで4時間かかった。
本当なら、12時には「L4通らず」を通過したかったのだが・・・・。
高反応なのと、アワセのタイミングの微調整に手間取ったので仕方ない。
「L4通らず」を越えて、開きっぱなしのゲート付近から再入渓する。
ロープの本当の使い所は、ここだ。
3m程度の林道と河川との高低差があり、手がかりや足掛かりの箇所が少ない。
片手にロッドを握った状態では、リスクが高い。
ロッドを折る程度ならお金で済むが・・・・ケガとなると圏外だし、救助も呼べない。
林業関係者もここまで上がってくることは、稀・・・・ってことで、トラブル防止のためにロープを垂らす。
幸い、太く頑丈なゲートの支柱が近くにある。
これに、ロープを結ぶ。
結び方は、もやい。
これだけだと、90キロ超の体重等を両腕で負担して下降することになる。
さすがに・・・・ちょっと・・・・なので、負担軽減のためにロープに輪を作り、簡易的な縄梯子を作る。
もやい結びで支柱に・・・・輪を作って縄梯子・・・・ここまで5分くらいかな?
5分で安全を確保できるなら、楽なもんだ!
再入渓した地点で一休み・・・・糖分補給。
気分転換も兼ねて、リーダーなどのシステムを一新。
ここからはピンポイントでフライを投じていくことになりそうなので、リーダーのバット部分を50センチほどカットしたラインシステム。
再入渓点のポイントもそろそろいいだろう。
フライを反転流に浮かべると・・・・
まだ警戒心が残っていたのかもしれない。
ひったくるほどのスピードではなかったが、イワナにしては素速い出方だった。
この「イワナにしては素速い出方」にアワセのタイミングが、無意識にリセットされたみたい。
この地点から上流で尺イワナがゆっくりと数匹出るのだが、全てスッポ抜け・・・・という大失敗をこの時は知らない。
ポイント
このポイントまでに少なくとも2匹の尺イワナをスッポ抜けで釣り損じている。
皮肉にもその間に、ゆっくりの流れからゆっくりと出たヤマメを釣った。
ポイント最下流が深くなっている。
そこに、イワナかヤマメか潜んでいると予想。
しばらく観察するが、浮いてくることはなかった。
ヤマメ・・・・ではなく、イワナが潜んでいる可能性が高いと判断する。
ポイントは流芯であり、流れが速い。
イワナが潜んでいるなら、かなり上流からしっかりとフライを見せながら流さないと反応しない。
キャスト後のライン処理が釣果を得られるか否かのカギとなりそうだ。
実釣
フライは、14番CDC。
14番CDCの主な釣果実績
ラインは右岸の岩の上にしっかりとのるように、14番CDCをFに投じる。
14番CDC着水と同時に、縦のメインディングでラインにスラックを入れる。
速い流れにのって、14番CDCが深場を通過・・・・・反応ナシ。
1〜2分時間をあける。
その間に、14番CDCをドライシェイクでフロータント処理。
この場面では羽化した直後で上手に飛べない蛾?が流されている感じを演出したいので、14番CDCをドライシェイクの壺に入れてシャカシャカ!
再びFに14番CDCを投じて、縦のメインディング。
もちろん、ラインは右岸の岩の上にある。
速い流れにのって、深場・・・・・イワナ魚影がスゥ〜〜〜〜っと浮かんできた。
押さえ込むように咥え・・・・る・・・・アワセを・・・・・アワセを・・・・入れた!
かなり頑張っての遅アワセ。
それでも、ちょっと早かったかな?って感じがする。
流れが速かったおかげで、釣れた・・・・ってとこかもしれない。
釣果19匹!すべてのポイントを公開!
サカナが出たのは、全て写真の中央付近です
写真のどこにサカナが潜んでいたか?
想像してみよう!
後記(パラシュートパターンについて思うこと)
1釣行40本フライを使用する。
釣れたり、フライのバランスが崩れたり、針先の状態が悪くなったり・・・・で交換する。
フライは、消耗品だ。
一度ティペットに結んだフライを再びティペットに結ぶことは、まずない。
もちろん、使用済みフライはベストに入れて回収する。
フライ交換する理由はもう一つある・・・・フライを枝などに引っ掛けた時だ。
できる限り回収するが、
- 手の届かない枝に引っ掛かった。
- いつの間にかフライがなくなった。
こればかりは、どうすることもできない。
僕の場合フライロストの精神的なダメージはないが、自然へのダメージは確実にある。
ロストフライの自然へのダメージとは、なんだろう?
・ナチュラルマテリアルやフックは朽ち果てるが、エアロドライウィングが永遠に残る。
・残留ティペット
っと言ったところかな?
正直残留ティペットについては、できる限りフライともに回収する。
ティペット交換、フライ交換の時に出るラインの切れ端をしっかりと回収する。
これくらいしか現状対処方法がないと思っている。
各ラインメーカーが生分解される製品を出してくれれば、多少高価でも購入・使用しようとは思っている。
しかし、現状満足いく性能を有するものはない。
エアロドライウィングについては、極力使用しない。
パラシュートパターンは、極力使用しないことにしている。
14番CDCのマテリアルであるCDCはマラード1を採用していたが、ついに日本で取り扱うメーカーがなくなった。
これを機に、CDCの採用をやめようと考えた。
14番CDCを発展させて、マシュマロパターンにしたのだ。
結果的に釣果は、CDCのときと遜色ないものだった。
一時はこれでいくか・・・・・っと思ったが、やめた。
ロストフライになった時のエアロドライウィングの存在がどうしても納得できなかった。
渓流を釣り上がっていると、ロストフライを発見することがある。
発見するのは、大抵パラシュートパターン。
フックは錆びて、ナチュラルマテリアルは朽ち果てているが、ティペットとエアロドライウィングが真新しいまま・・・・。
パラシュートのポストに使用する程度なら、まだマシって考えもある。
しかし、マシュマロっとなると・・・・。
その上に、茶色とか黒とか・・・・虫っぽいカラー。
間違って、鳥が突いてしまうかもしれない。
そんなことを考えているうちに、CDCの代用品としてエアロドライウィングを使用するのをやめた。
さらに、パラシュートパターンは極力使用しなくなった。
以前ならアントのパラシュートパターンもよく使用していたが、最近は意識的に使用しない。
エアロドライウィングを使用するのは、ピーコックパラシュートだけだ。
ひょっとすると、今年はポストがカウテールに変わっているかもしれない。
僕がロストするのは、使用したフライの5%。
40本消耗したなら、2本。
毎回40本消耗し、ロストフライ2本。
年間70釣行なら、140本・・・・。
このすべてにケミカルマテリアルが使用されていたとすると、ゾッとする。
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